2013年7月 7日 (日)

気管支喘息 (きかんしぜんそく)

(1)どんな病気ですか?

息苦しくなったり、咳が出たり、胸がゼイゼイ言ったり、息切れを感じたり、胸が痛くなる病気です。

 

(2)何が原因ですか?

ダニや家の中のちり・ほこり、カビ、動物のふけなどにアレルギーを起こして、気管支の粘膜が腫れて、ねばねばした痰がたまり、空気の通り道である気道が狭くなることが原因です。たばこの煙や大気汚染も原因になります。

 

(3)どんな症状が出ますか?

胸がゼイゼイ言ったり、咳込んだり、息切れ、胸の苦しさ、胸の痛みなどの症状がみとめられ、日中よりも夜間から早朝にかけて出やすくなります。症状が強くなると、横になれなくなります。春先、梅雨時、秋口など季節の変わり目に症状が出やすくなります。また、かぜ、疲れ、ストレス、睡眠不足などが引き金になることがあります。

 

(4)どのような治療が必要ですか?

アレルギーの原因が判明していれば、できるだけ遠ざけることが必要です。

薬の治療では、ステロイドの吸入薬がもっとも重要です。気道の粘膜に直接働いてアレルギーの炎症を抑えますので、効果が優れており、体に吸収されにくいため、ステロイドによる体への副作用の心配がほとんどありません。ただし即効性ではありませんので、しばらく継続して使用することが必要です。この他に、気管支拡張薬などを用います。

 

(5)日常生活上、どのような注意が必要ですか?

服薬をきちんと行い、自己判断で中止しないようにして下さい。かぜなど感染予防に注意して、疲労やストレスをためないようにしましょう。

たばこの煙を避けるため、喫煙者は禁煙が必要です。

気管支喘息の約10%にアスピリン喘息があると言われています。アスピリンをはじめとした解熱鎮痛薬に過敏性があり、喘息発作を引き起こすものです。ふだん解熱鎮痛薬を使用したことがなければ、安全のため、市販薬の使用を控えるべきです。必要なときには、医師に相談してください。

 

(1)ピークフローメーターとは何ですか?

喘息の状態と自覚症状が合わないことがあります。つまり自分では喘息の状態が軽いと感じていても、実際はコントロールが悪かったり、逆に喘息は安定しているにもかかわらず、自分では悪く感じることがあります。ピークフローメーターは、自分の喘息の状態を数値で客観的に把握するための器具です。ピークフロー日誌(喘息日誌)に数値を毎日記録して、セルフケアに利用することで、喘息のコントロールをより上手に行うことが可能になります。ピークフローメーター・日誌は医療機関で処方してもらえます。器具の費用は発生しませんが、月々、喘息管理料という治療費が発生します(自己負担が3割の場合で、初回の月230円、2回目の月以降80円)。

2013年4月 2日 (火)

睡眠時無呼吸症候群

(1)どんな病気ですか?

眠っている間に呼吸が止まったり(無呼吸)、浅い呼吸(低呼吸)になって、睡眠が途切れ途切れになる病気です。

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(2)何が原因ですか?

睡眠中に、のど元が狭くなって、いびきをかく閉塞(へいそく)型と、脳神経に原因がある中枢(ちゅうすう)型などがあります。多くは閉塞型です。肥満、扁桃肥大(へんとうひだい)などが原因となって、のど元が狭くなりますが、日本人はあごが小さめで、舌が大きく、のど元が狭くなりやすい体型のヒトが多いことが分かっています。

 

(3)どんな症状が出ますか?

睡眠が途切れ途切れになり、深い睡眠が得られにくくなりますので、睡眠時間を十分にとったつもりでも、日中に眠気が強くなったり、集中力が低下します。そのため仕事の能率が低下したり、自動車運転中の交通事故の危険性が高くなります。また、睡眠中に血液の酸素が低下することなどによって交感神経が緊張したりするため、高血圧、糖尿病、狭心症や心筋梗塞(しんきんこうそく)、脳卒中などを起こす可能性が高くなります。

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(4)どのような検査が必要ですか?

血液中の酸素や脈拍、呼吸状態などを睡眠中に記録するポリソムノグラフィーPSG)で調べます。小型の機械を1晩装着して自宅で手軽に記録できる簡易型PSGと、入院したうえでより詳しく脳波なども含めて記録するPSG検査があります。簡易型PSGの費用は初診料も含めますと、自己負担が3割の場合で約3500円、1割の場合で約1200円になります。

 

(5)どのような治療が必要ですか?

肥満がある場合には減量が必要です。また扁桃肥大が原因であれば、扁桃摘出(へんとうてきしゅつ)の手術が必要です。軽い睡眠時無呼吸であれば、マウスピースが有効です。中等度以上の睡眠時無呼吸では、CPAPcontinuous positive airway pressure: 持続陽圧呼吸)治療が有効です。CPAP治療とは、鼻にマスク型の呼吸器を装着して、睡眠時に一定の圧力をかけて、狭くなったのど元を拡げて、無呼吸をおこしにくくする治療法です。CPAP治療中は毎月1回の通院が必要です。月当たりの治療費は自己負担が3割の場合で約4800円、1割の場合で約1600円になります。

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(6)医師からCPAP治療を勧められていますが、必要でしょうか?

重度の睡眠時無呼吸を無治療で放置すると心筋梗塞や脳卒中などの致命的な心血管の病気を来す可能性が3倍程度に上昇することが知られています。また50歳の患者さんを無治療で放置すると10%が10年以内に死亡すると報告されています。これらの合併症のリスクを避けるために、CPAP治療が効果的ですので、治療をうけることを強くお勧めします。

2013年3月24日 (日)

自然気胸

自然気胸と診断された方へ

 

(1)どんな病気ですか?

 

肺の表面に穴が開いて、肺がしぼんでしまう病気です。多くの場合、肺のてっぺんのあたりに嚢胞(のうほう)という袋ができ、この袋の表面に穴が開いて発生します。

 

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(2)何が原因ですか?

特別な原因がなく自然に発生するのが特徴ですが、気温や気圧の変化が関係していると考えられています。また慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの肺の病気が関係して発生することもあります。慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、長く続く咳や痰、動いたときの息切れが主な症状である呼吸器の病気で、喫煙が原因です。

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3)どんな症状が出ますか?

肺がしぼんでしまうことにより息苦しさを感じたり胸の痛みを感じるようになります。多くの場合には生命を脅かす危険性はありませんが、多量の空気が肺から漏れ出て胸の中の圧力が上昇すると、心臓を圧迫して血圧が下がり容態が急に悪くなり命にかかわる危険性があります。

 

(4)どのような治療が必要ですか?

肺のしぼみ具合が軽い場合には、安静にして経過観察で対応します。しかし肺のしぼみ具合が強いときには、胸の中にチューブを入れて、漏れた空気を吸引して肺を膨らませることが必要になります。通常チューブは局所麻酔で短時間で安全に入れることができますが、合併症として局所麻酔薬のアレルギー、血管迷走神経反射による気分不良、痛み、出血などを起こすことがあります。また肺が急に膨らんだときに、再膨張性肺水腫と言って、かえって呼吸困難が一時的にひどくなることがあります。空気漏れが止まり肺がふくらめば、チューブを抜きます。空気漏れが止まらないときには、空気漏れの原因である肺嚢胞(のうほう)を取り除く手術が必要になります。手術は全身麻酔になりますが、胸腔鏡による手術と開胸(胸を開く)手術があり、胸腔鏡による手術のほうが胸の傷が小さく治りが早いため、最近ではよく行われています。また一度気胸を患った患者さんでは再発する可能性が高いことが知られており、再発した場合には手術をお勧めしています。安静による経過観察やチューブを胸に入れて肺を膨らませる治療と比べて、手術をされたほうが気胸の再発は確実に少なくなります。

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(5)日常生活上、どのような注意が必要ですか?

たばこを吸うと肺嚢胞(のうほう)ができやすくなったり、慢性閉塞性肺疾患(COPD)になる危険性が高くなりますので、禁煙することが重要です。

多量の空気が漏れて心臓を圧迫して容態が急に悪くなること(緊張性気胸)もありますので、息苦しさや胸の痛みが強くなったときには、すぐに再診してください。登山、ダイビングなど気圧の変化があることは避けてください。

ようこそ、七夕いきいき医療情報館へ

はじめまして。

 

ひやまクリニック呼吸器内科です。

 

このブログでは、いろいろな病気についての情報提供を行って参ります。

 

病院やクリニックを受診されて、説明を受けた際に、専門用語のため、よく

 

理解できなかったという経験はありませんか?

 

医師から説明された病気がどのような病気なのか、原因は何であるのか、

 

診断のための検査や治療法にはどのようなものが必要か、などをできるだけ

 

分かりやすく、簡潔にまとめていきます。

 

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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