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2013年3月24日 (日)

自然気胸

自然気胸と診断された方へ

 

(1)どんな病気ですか?

 

肺の表面に穴が開いて、肺がしぼんでしまう病気です。多くの場合、肺のてっぺんのあたりに嚢胞(のうほう)という袋ができ、この袋の表面に穴が開いて発生します。

 

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(2)何が原因ですか?

特別な原因がなく自然に発生するのが特徴ですが、気温や気圧の変化が関係していると考えられています。また慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの肺の病気が関係して発生することもあります。慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、長く続く咳や痰、動いたときの息切れが主な症状である呼吸器の病気で、喫煙が原因です。

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3)どんな症状が出ますか?

肺がしぼんでしまうことにより息苦しさを感じたり胸の痛みを感じるようになります。多くの場合には生命を脅かす危険性はありませんが、多量の空気が肺から漏れ出て胸の中の圧力が上昇すると、心臓を圧迫して血圧が下がり容態が急に悪くなり命にかかわる危険性があります。

 

(4)どのような治療が必要ですか?

肺のしぼみ具合が軽い場合には、安静にして経過観察で対応します。しかし肺のしぼみ具合が強いときには、胸の中にチューブを入れて、漏れた空気を吸引して肺を膨らませることが必要になります。通常チューブは局所麻酔で短時間で安全に入れることができますが、合併症として局所麻酔薬のアレルギー、血管迷走神経反射による気分不良、痛み、出血などを起こすことがあります。また肺が急に膨らんだときに、再膨張性肺水腫と言って、かえって呼吸困難が一時的にひどくなることがあります。空気漏れが止まり肺がふくらめば、チューブを抜きます。空気漏れが止まらないときには、空気漏れの原因である肺嚢胞(のうほう)を取り除く手術が必要になります。手術は全身麻酔になりますが、胸腔鏡による手術と開胸(胸を開く)手術があり、胸腔鏡による手術のほうが胸の傷が小さく治りが早いため、最近ではよく行われています。また一度気胸を患った患者さんでは再発する可能性が高いことが知られており、再発した場合には手術をお勧めしています。安静による経過観察やチューブを胸に入れて肺を膨らませる治療と比べて、手術をされたほうが気胸の再発は確実に少なくなります。

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(5)日常生活上、どのような注意が必要ですか?

たばこを吸うと肺嚢胞(のうほう)ができやすくなったり、慢性閉塞性肺疾患(COPD)になる危険性が高くなりますので、禁煙することが重要です。

多量の空気が漏れて心臓を圧迫して容態が急に悪くなること(緊張性気胸)もありますので、息苦しさや胸の痛みが強くなったときには、すぐに再診してください。登山、ダイビングなど気圧の変化があることは避けてください。

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