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2013年4月 2日 (火)

睡眠時無呼吸症候群

(1)どんな病気ですか?

眠っている間に呼吸が止まったり(無呼吸)、浅い呼吸(低呼吸)になって、睡眠が途切れ途切れになる病気です。

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(2)何が原因ですか?

睡眠中に、のど元が狭くなって、いびきをかく閉塞(へいそく)型と、脳神経に原因がある中枢(ちゅうすう)型などがあります。多くは閉塞型です。肥満、扁桃肥大(へんとうひだい)などが原因となって、のど元が狭くなりますが、日本人はあごが小さめで、舌が大きく、のど元が狭くなりやすい体型のヒトが多いことが分かっています。

 

(3)どんな症状が出ますか?

睡眠が途切れ途切れになり、深い睡眠が得られにくくなりますので、睡眠時間を十分にとったつもりでも、日中に眠気が強くなったり、集中力が低下します。そのため仕事の能率が低下したり、自動車運転中の交通事故の危険性が高くなります。また、睡眠中に血液の酸素が低下することなどによって交感神経が緊張したりするため、高血圧、糖尿病、狭心症や心筋梗塞(しんきんこうそく)、脳卒中などを起こす可能性が高くなります。

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(4)どのような検査が必要ですか?

血液中の酸素や脈拍、呼吸状態などを睡眠中に記録するポリソムノグラフィーPSG)で調べます。小型の機械を1晩装着して自宅で手軽に記録できる簡易型PSGと、入院したうえでより詳しく脳波なども含めて記録するPSG検査があります。簡易型PSGの費用は初診料も含めますと、自己負担が3割の場合で約3500円、1割の場合で約1200円になります。

 

(5)どのような治療が必要ですか?

肥満がある場合には減量が必要です。また扁桃肥大が原因であれば、扁桃摘出(へんとうてきしゅつ)の手術が必要です。軽い睡眠時無呼吸であれば、マウスピースが有効です。中等度以上の睡眠時無呼吸では、CPAPcontinuous positive airway pressure: 持続陽圧呼吸)治療が有効です。CPAP治療とは、鼻にマスク型の呼吸器を装着して、睡眠時に一定の圧力をかけて、狭くなったのど元を拡げて、無呼吸をおこしにくくする治療法です。CPAP治療中は毎月1回の通院が必要です。月当たりの治療費は自己負担が3割の場合で約4800円、1割の場合で約1600円になります。

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(6)医師からCPAP治療を勧められていますが、必要でしょうか?

重度の睡眠時無呼吸を無治療で放置すると心筋梗塞や脳卒中などの致命的な心血管の病気を来す可能性が3倍程度に上昇することが知られています。また50歳の患者さんを無治療で放置すると10%が10年以内に死亡すると報告されています。これらの合併症のリスクを避けるために、CPAP治療が効果的ですので、治療をうけることを強くお勧めします。

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